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夏、友情はぐくむ
「自宅は津波に襲われ、押し寄せる黒い波から必死に逃げた」「多賀城市内で車を運転中に津波に遭遇。車は歩道橋に運よく引っかかり、橋の上にいた人たちに引き上げてもらった」。震災から1年半を過ぎたが、被災者の証言は今も生々しい▼被災地を含む東北6県から115チームが出場した若獅子剣道練成大会(9日、栗駒総合体育館)で、廣心館剣道スポーツ少年団の母親たちが語ってくれた体験談だ▼同スポ少の子どもたちと保護者約60人は今年8月4~5日、栗駒文字の「藍の館」で合宿し、夜は栗駒の剣道少年たちと一緒にバーベキュー、翌日は栗駒山(㍍)に登った▼例年は海で開いていた合宿。しかし、震災による津波で海には近づけない。「大変暑い日だったが子供たちは元気に山頂まで登った。栗駒の子供たちとも交流し、仲間の団結力は強くなった」と団長の齋藤忠雄さん(61)▼1ヵ月後の大会。廣心館の高瀬涼平(4年)、中村颯太(3年)、阿部匠(4年)の仲良し3人組は、団体戦で見事優勝を飾った▼廣心館には「3つの誓い」がある。一、みんなで助け合える優しい人になります。一、苦しいことから逃げない強い人になります。一、助かった命を大切にし、震災を乗り越えていける逞しい人になります。はきはきと受け答えてくれた3人が爽やかだった。〈彦〉
「自宅は津波に襲われ、押し寄せる黒い波から必死に逃げた」「多賀城市内で車を運転中に津波に遭遇。車は歩道橋に運よく引っかかり、橋の上にいた人たちに引き上げてもらった」。震災から1年半を過ぎたが、被災者の証言は今も生々しい▼被災地を含む東北6県から115チームが出場した若獅子剣道練成大会(9日、栗駒総合体育館)で、廣心館剣道スポーツ少年団の母親たちが語ってくれた体験談だ▼同スポ少の子どもたちと保護者約60人は今年8月4~5日、栗駒文字の「藍の館」で合宿し、夜は栗駒の剣道少年たちと一緒にバーベキュー、翌日は栗駒山(㍍)に登った▼例年は海で開いていた合宿。しかし、震災による津波で海には近づけない。「大変暑い日だったが子供たちは元気に山頂まで登った。栗駒の子供たちとも交流し、仲間の団結力は強くなった」と団長の齋藤忠雄さん(61)▼1ヵ月後の大会。廣心館の高瀬涼平(4年)、中村颯太(3年)、阿部匠(4年)の仲良し3人組は、団体戦で見事優勝を飾った▼廣心館には「3つの誓い」がある。一、みんなで助け合える優しい人になります。一、苦しいことから逃げない強い人になります。一、助かった命を大切にし、震災を乗り越えていける逞しい人になります。はきはきと受け答えてくれた3人が爽やかだった。〈彦〉